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ピーアールケーの術後の症状

ピーアールケーは始めに角膜に点眼麻酔を施してから、ゴルフメスやローリングブラシを用いて厚さ50ミクロンの上皮層を剥離し、除去します。

そして、上皮層の下に現れたボーマン膜にエキシマレーザーを照射し、ボーマン膜とその下の実質層の組織を屈折異常に合わせた深さで削っていきます。

上皮層を除去するのはその細胞には再生能力があり、上皮層を除かないでエキシマレーザーを照射しても角膜カーブが元に戻ってしまうからです。

ピーアールケーの治療後はしばらく角膜実質層がじかに空気に触れます。そのため、上皮層が再生するまで一週間ほど痛みが続くので、治療用のコンタクトレンズをかぶせて細胞の再生を待ちます。その間、視力の回復はゆっくりと進んでいきます。

上皮層は一週間程度で角膜全体を覆いますが、再生が早すぎる場合、角膜の透明性が失われ、治療後、混濁する場合があります。軽度や中度近視の矯正ではほとんど起こることはありませんが、強度近視の手術後にはかなりの割合で角膜混濁が起こります。

原因は、角膜上皮層が再生するときの細胞配列の乱れと考えられています。混濁した場合は上皮層が元の厚さよりもかなり厚くなってしまいます。混濁を予防するため、手術後に炎症を抑えるステロイド点眼薬を使用します。

混濁は手術後2ヶ月ごろから起こり始め、半年ごろにピークを迎えて徐々に軽減していきます。混濁が1年以上経っても消えない例もあります。そのような場合にはピーティーケーと呼ばれる角膜表層切除を行います。これは混濁した角膜に一様なエキシマレーザーを照射して混濁部分を除去する手術です。

ですが、手術後に再び角膜混濁を起こす例も多く、マイトマイシンなどの抗癌剤の点眼を使用する場合があります。それでも、混濁を消すことができないこともあります。また、混濁しなくても上皮層が50ミクロンを超えて厚く再生した場合は近視への戻りが起こります。

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